Spotifyの音質は、使っているプラン、再生する端末、アプリかWeb Playerか、そして音質設定によって変わります。Premiumでは「最高音質」に加えて、対応環境でロスレス音質も選べますが、すべての再生環境で同じ音質になるわけではありません。

この記事では、Spotify Free・Premium・Web Playerの音質上限、ロスレスが表示されない原因、スマホとパソコンでの音質設定、Bluetoothで聴くときの注意点、音質が悪いと感じた時の見直しポイントまでまとめて解説します。最後に、音質設定とは別に「曲をファイルとして整理したい」場合の方法も紹介します。

Spotifyの音質設定とロスレスを解説

Spotifyの音質はどこまで上げられる?まず結論

サクッと要点からいきます。Spotifyの音質は、スマホアプリやデスクトップアプリのPremium利用時なら「最高音質」で320 kbit/秒相当、対応環境ではロスレスとして最大24ビット/44.1kHzまで選べます。一方、Web Playerはアプリ版より上限が低いため、Spotifyのロスレス音質を利用したい場合は基本的にスマホアプリまたはデスクトップアプリで確認します。

Spotify音質の早見表
利用環境音質の目安向いている使い方
Spotify Free(アプリ)最大160 kbit/秒相当広告付きで気軽に聴きたい場合
Spotify Premium(アプリ)最大320 kbit/秒相当普段使いで音質と通信量のバランスを取りたい場合
Spotify Premium(ロスレス)最大24ビット/44.1kHzWi-Fiや有線環境などで音質を重視したい場合
Spotify Web PlayerFreeは128 kbit/秒、Premiumは256 kbit/秒相当ブラウザで手軽に再生したい場合

つまり、Spotifyで音質を上げたい時は、まず「アプリ版を使っているか」「Premiumでログインしているか」「音質設定が自動や低音質になっていないか」を見るのが近道です。まずはプランと再生環境ごとの違いから詳しく確認していきましょう。

Spotify Free・Premium・Web Playerの音質比較

Spotifyの音質設定は、プランだけでなく再生環境でも変わります。特に見落としやすいのがWeb Playerです。ブラウザ版は便利ですが、デスクトップアプリやスマホアプリと同じ音質上限ではありません。

PremiumとFreeの品質比較

プラン / 環境最高音質主な特徴・制限
Free(デスクトップ・モバイル・タブレット)最大160 kbit/秒相当広告あり。ロスレスと音楽のオフライン再生には非対応です。
Premium(デスクトップ・モバイル・タブレット)最大320 kbit/秒相当普段の音楽リスニングで音質を重視したい場合に選びやすい設定です。
Premium(ロスレス)最大24ビット/44.1kHzデータ使用量と保存容量が大きくなります。安定した通信環境での利用が向いています。
Web PlayerFree:128 kbit/秒相当
Premium:256 kbit/秒相当
ブラウザで使える反面、アプリ版の最高音質やロスレスとは別枠で考えましょう。

Premiumの通常の「最高音質」とロスレスは同じものではありません。次では、Spotifyロスレスがどのような音質なのかをもう少し具体的に見ていきます。

Spotifyロスレスとは?24ビット/44.1kHz FLACの意味

Spotifyのロスレスは、Premiumで選べる音質オプションの1つです。対応環境では、最大24ビット/44.1kHzのロスレス音質で再生できます。

MP3などの非可逆圧縮では、ファイルサイズを小さくするために一部の音声データが削減されます。一方、ロスレスでは圧縮前の音声データを損失なく復元できるため、元の音源情報を保ったまま再生できます。

ただし、ロスレスに設定したからといって、どのイヤホンでも劇的に音が変わるとは限りません。音源そのものに加えて、イヤホンやスピーカー、接続方法、Bluetoothコーデック、音量ノーマライズの設定なども聴こえ方に影響します。

また、ロスレスは通常のストリーミングよりデータ使用量が増えます。安定した通信環境で利用し、モバイル通信量が気になる場合はWi-Fi接続時や事前のダウンロード再生を中心に使うとよいでしょう。

ビットレートごとのおすすめ利用シーンまとめ
音質設定音質の目安おすすめの使い方
低音質24 kbit/秒相当通信量をできるだけ節約したい時
標準音質96 kbit/秒相当外出先で通信量を抑えながら聴く時
高音質160 kbit/秒相当Freeで使える上限の目安。BGM用途なら十分なこともあります。
最高音質320 kbit/秒相当Premiumで普段から音質を重視したい時
ロスレス最大24ビット/44.1kHzWi-Fi、有線ヘッドホン、ロスレス対応機器などでじっくり聴きたい時

Spotifyロスレスが表示されない・選べない原因

「Spotify ロスレス 表示されない」と検索する人も少なくありません。ロスレスはPremium向けの音質オプションですが、アカウント、アプリのバージョン、端末、再生しているコンテンツなどによっては項目が見つからないことがあります。

ロスレスが表示されない時の確認ポイント
確認項目見るべきポイント
PremiumでログインしているかFreeアカウントではロスレスを選べません。別のSpotifyアカウントでログインしていないかも確認します。
アプリが対応バージョンかモバイルアプリは9.0.58以降、デスクトップアプリは1.2.67以降を目安に、Spotifyアプリを最新版へ更新して確認します。
Web Playerで確認していないかWeb Playerはアプリ版と音質上限が異なり、ロスレスには対応していません。スマホアプリまたはデスクトップアプリで確認します。
対象コンテンツがロスレスに対応しているかロスレスは音楽向けの機能です。ミュージックビデオ、ポッドキャスト、オーディオブックなどでは利用できません。
端末ごとに設定しているかスマホでロスレスにしても、PC側で自動的に同じ設定になるとは限りません。利用する端末ごとに音質設定を確認しましょう。
Wi-Fi・モバイル通信・ダウンロードの設定Spotifyでは利用環境ごとに音質を分けて設定できます。Wi-Fiではロスレスでも、モバイル通信やダウンロードだけ別の音質になっている場合があります。
再生デバイスが対応しているか外部スピーカーなどへSpotify Connectで再生する場合は、そのデバイスがロスレス再生に対応しているか確認します。

まずPremiumアカウントとアプリの更新状況を確認し、そのうえで再生しているコンテンツとデバイスを切り分けると、Spotifyロスレスが表示されない原因を見つけやすくなります。

スマホでSpotify音質を変更する方法【iPhone/Android】

スマホでSpotifyの音質を上げたい場合は、まずアプリ内の音質設定を確認します。iPhoneとAndroidで細かな表示位置が異なる場合がありますが、基本的な確認ポイントは同じです。

Step1
Spotifyアプリを開き、プロフィールアイコンから[設定とプライバシー]を開きます。
Step2
[メディアの音質と画質]に進みます。
Step3
Wi-Fi、モバイル通信、ダウンロードの音質をそれぞれ確認します。
Step4
Premium利用中で[ロスレス]が表示される場合は、通信量と保存容量を確認したうえで必要な項目をロスレスに変更します。

スマホでSpotify音質を変更する手順

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哲子

モバイル通信でロスレスを使うと、データ使用量が大きくなります。外出先では「高音質」までにして、ロスレスはWi-Fi接続時やダウンロード再生で使う方法も現実的です。

スマホ側の設定を確認できたら、次はパソコンとWeb Playerの違いも見ておきましょう。特にWeb Playerは音質上限が異なるため、「Premiumなのに320 kbit/秒やロスレスにならない」という場合の原因になりやすいポイントです。

パソコンとWeb PlayerでのSpotify音質設定

Windows / macOSアプリの場合

Step1
Spotifyデスクトップアプリを開き、プロフィールアイコンから[設定]に進みます。
Step2
[メディアの音質]または音質に関する項目までスクロールします。
Step3
ストリーミングとダウンロードの音質を、利用環境に合わせて[最高音質]または[ロスレス]に変更します。

Spotify Web Playerの制限

Spotify Web Playerは、ブラウザからすぐ再生できるのが便利です。ただし、音質上限はアプリ版と同じではありません。Web PlayerではFreeが128 kbit/秒相当、Premiumが256 kbit/秒相当で、Web Player上では音質設定を変更できません。

そのため、320 kbit/秒相当の最高音質やロスレスを目的にするなら、デスクトップアプリまたはスマホアプリを使う必要があります。ブラウザで聴いていて「Spotifyの音質が上がらない」と感じる場合は、設定ミスではなくWeb Playerの仕様が原因のこともあります。

Bluetoothイヤホンでロスレスの違いは分かる?

BluetoothイヤホンでもSpotify側の音質設定をロスレスに変更できます。ただし、一般的なBluetooth接続では音声を圧縮して転送するため、Spotifyから届いたロスレス音源の情報をそのままイヤホンまで届けることは難しいです。

AirPodsや一般的なワイヤレスイヤホンで聴く場合、「ロスレスにしたのに違いが分からない」と感じても不自然ではありません。違いを確認したい場合は、有線ヘッドホンやUSB DAC、ロスレス再生に対応したSpotify Connectデバイスなど、再生環境を整えてから同じ曲を聴き比べると判断しやすくなります。

つまり、Spotifyの音質設定だけを上げても、実際に耳へ届くまでの経路がボトルネックになることがあります。それでも音質が悪いと感じる場合は、次のチェックリストも確認してみましょう。

Spotifyの音質が悪いと感じた時のチェックリスト

Spotifyの音がこもる、荒い、急に小さくなる、途切れると感じる時は、音質設定だけでなく、音量ノーマライズ、イコライザー、通信状態、再生デバイスも確認しましょう。

Spotify音質が悪いと感じた時の対処法
症状主な原因見直すポイント
音がこもるイコライザーのかけすぎ、イヤホン側の補正イコライザーをフラットに戻し、イヤホンアプリの音質補正も確認します。
音が荒い低ビットレート、データ節約設定音質設定を[高音質]または[最高音質]に変更します。
音が小さい・迫力がない音量ノーマライズ、端末側の音量制限Spotifyの音量設定とスマホ本体の音量制限を確認します。
ロスレスにしても違いが分からないBluetooth接続、音源差、再生機器の限界有線接続やロスレス対応機器で同じ曲を聴き比べます。
音が途切れる回線不安定、ロスレス時の通信量増加Wi-Fiに切り替える、ダウンロード再生にする、音質を一段下げるなどを試します。
ブラウザだけ音が悪いWeb Playerの音質上限デスクトップアプリで再生し直します。

ここまで確認しても音質に不満がある場合は、Spotifyだけでなく他の音楽配信サービスとスペックを比較すると、自分が重視したいポイントが分かりやすくなります。

SpotifyとApple Music、Amazon Musicの音質比較

Spotifyのロスレス対応により、主要音楽サブスクの音質差は以前より小さくなりました。ただし、対応する最高サンプリングレートまで比較すると、Apple MusicやAmazon Musicのハイレゾ系音質とは違いがあります。

主要ストリーミングサービスの音質比較表

サービス最高品質の目安主な強み
Spotify最大24ビット/44.1kHz ロスレスレコメンド、プレイリスト、Spotify Connect
Apple Musicハイレゾロスレスは最大24ビット/192kHz空間オーディオ、Dolby Atmos、Apple製品との連携
Amazon Music Unlimited / StandardUltra HDは最大24ビット/192kHzHD / Ultra HD、AlexaやAmazonサービスとの連携

対応する最高サンプリングレートだけで比較すると、Apple MusicやAmazon MusicのほうがSpotifyより上限は高くなります。ただし、数字が大きいほど必ず聴感上も優れているとは限りません。普段の聴き方では、レコメンド、プレイリストの整理、利用するイヤホンやスピーカー、サービス間の使いやすさなども満足度を左右します。

音質設定だけでは解決しない時:曲をファイルとして整理する方法

ここまで紹介した設定は、Spotifyアプリ内でできるだけ良い音質で音楽を聴くための方法です。一方、「Spotifyの音質を上げたい」のではなく、お気に入りの曲をPC側で整理したい、プレイリスト単位で管理したい、MP3やFLACなどのローカルファイルとして扱いたい場合は、目的そのものが異なります。

Spotify公式のダウンロード機能で保存した曲は、Spotifyアプリ内でオフライン再生するために管理されるため、通常のMP3やFLACファイルとして取り出すことはできません。ローカル音楽ファイルとして管理する必要がある場合は、利用条件を確認したうえで別の方法を検討することになります。

そのような場面では、MusicFab Spotify 変換ソフトのようなPC向けツールも選択肢になります。Spotifyの曲、アルバム、プレイリストを、MP3、M4A、OPUS、FLAC、WAVなどの形式で保存でき、ID3タグや歌詞ファイルの管理にも対応しています。

MusicFab Spotify 変換ソフト
MusicFab Spotify 変換ソフト
  • Spotifyの楽曲やプレイリストをMP3、M4A、OPUS、FLAC、WAVなどで保存可能
  • プレイリスト、アルバム、ポッドキャスト、ラジオの一括処理に対応
  • 曲名、アーティスト名、アルバム名、アートワークなどのID3情報を取得
  • 歌詞を.lrcファイルとして保存でき、PC側で音楽ライブラリを整理しやすい
  • 内蔵WebプレーヤーでSpotifyにアクセスし、曲を検索して保存設定まで進められる

なお、FLACやWAVを出力形式として選んでも、元の配信音源を超える音質になるわけではありません。出力形式と元音源の品質は別のため、MP3、FLAC、WAVなどは音質を高める目的ではなく、再生環境やファイル管理の目的に合わせて選びましょう。

<MusicFab Spotify 変換ソフトの使い方>

Step1
MusicFab Spotify 変換ソフトを起動し、内蔵ブラウザでSpotifyにログインします。
Step2
保存したい曲、アルバム、プレイリストを検索して開きます。
Step3
出力フォーマット、音質、保存先などを選択します。
Step4
[今ダウンロード]をクリックすると、選択した内容で保存処理が始まります。

MusicFab Spotify 変換ソフトで音楽を保存する手順

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哲子

外部ツールを利用する場合は、Spotifyの利用規約、日本の著作権法、対象コンテンツの権利状態を確認してください。Spotifyでは明示的に許可されていないコピー、リッピング、録音、転送などに制限があります。利用が認められているコンテンツを対象とし、無断での配布・共有・販売・公開は行わないでください。

Spotify音質に関するよくある質問

Q

Spotifyロスレスが表示されないのはなぜ?

Premiumでログインしていない、アプリが古い、Web Playerで確認している、端末ごとの音質設定が未変更、再生しているコンテンツがロスレス対象外といった原因が考えられます。モバイルアプリは9.0.58以降、デスクトップアプリは1.2.67以降を目安に最新版へ更新し、スマホアプリまたはデスクトップアプリの音質設定を確認してください。ミュージックビデオ、ポッドキャスト、オーディオブックではロスレスを利用できません。

A

Q

Spotify Freeプランの音質上限はどこまで?

Spotify Freeでは、デスクトップ、モバイル、タブレットのアプリで最大160 kbit/秒相当までです。Web Playerでは128 kbit/秒相当になります。ロスレスや音楽のオフライン再生はPremium向けの機能です。

A

Q

Spotify Premiumなら必ずロスレスで聴けますか?

Premiumはロスレス音質を利用できる対象ですが、アプリのバージョン、再生コンテンツ、端末、音質設定などの条件があります。また、ミュージックビデオ、ポッドキャスト、オーディオブックはロスレスの対象外です。Web Playerもロスレスには対応していないため、スマホアプリまたはデスクトップアプリから確認してください。

A

Q

Bluetoothイヤホンでもロスレスの効果はありますか?

BluetoothイヤホンでもSpotify側の音質設定をロスレスにできますが、一般的なBluetooth接続では音声が圧縮されるため、ロスレスの情報をそのままイヤホンまで届けることは難しいです。違いを確認したい場合は、有線接続、USB DAC、ロスレス再生に対応したSpotify Connectデバイスなどで聴き比べると分かりやすくなります。

A

Q

Spotifyの音質が悪い時は何から確認すればいい?

まず音質設定が[自動]や[低音質]になっていないか確認します。次に、イコライザー、音量ノーマライズ、イヤホン側の音質補正、通信状態、Web Playerで再生していないかを順に確認すると原因を絞り込みやすいです。ロスレス利用時に途切れる場合は、一度音質を下げて通信環境による影響かどうかも確認してみましょう。

A

Q

Spotify Web Playerでも最高音質やロスレスを使えますか?

いいえ。Web Playerはアプリ版より音質上限が低く、Freeは128 kbit/秒相当、Premiumは256 kbit/秒相当です。Web Playerではロスレスを利用できないため、320 kbit/秒相当の最高音質やロスレスを目的にする場合は、デスクトップアプリまたはスマホアプリを利用してください。

A

まとめ

Spotifyの音質を上げたい時は、まずFree、Premium、Web Playerの違いを押さえましょう。Premiumのアプリ版では最大320 kbit/秒相当の最高音質に加えて、最大24ビット/44.1kHzのロスレス音質も利用できます。一方、Web PlayerはFreeで128 kbit/秒相当、Premiumで256 kbit/秒相当となり、ロスレスには対応していません。

Spotifyロスレスが表示されない場合は、Premiumアカウント、アプリのバージョン、再生しているコンテンツ、端末ごとの音質設定を順に確認してください。音がこもる、荒い、途切れると感じる時は、音質設定だけでなく、通信環境、イコライザー、音量ノーマライズ、Bluetoothなどの接続方法も見直すと原因を判断しやすくなります。

また、Apple MusicやAmazon Musicは最大24ビット/192kHzの音源にも対応しているため、最高スペックだけを重視する場合はあわせて比較するとよいでしょう。ただし、実際の満足度は音質スペックだけでなく、再生機器やレコメンド、プレイリスト、デバイス連携によっても変わります。

さらに、Spotifyアプリ内の音質設定とは別に、権利上利用できる音源をMP3やFLACなどのローカルファイルとしてPC側で整理したい場合は、MusicFab Spotify 変換ソフトのようなツールも選択肢になります。出力形式を変えても元音源以上の音質になるわけではないため、音質改善とファイル管理を分けて考え、自分の目的に合った方法を選びましょう。